商品写真の撮影を頼まれたので、CGで納品しました。
2023年09月01日
カメラマンやデザイナーのみなさん、新商品が出たのでECサイトに載せたら既存の商品とトーンが合わなかった、なんていう経験はありませんかー?白背景での撮影は難易度が高く、セッティング図通りに組みなおしてもトーンが合わないことは多々あります。ガラスや金属の場合は写り込みのコントロールも難しく、セッティングに何時間もかかった経験があるのではないでしょうか…。
このたび、近所のNAT.BREWさんからECサイト用のクラフトビールの撮影のご依頼をいただきました。土着醸造をテーマに、地域の食材を使ったビールを製造されるのですが、毎月のように新作が出るとのこと。もちろん喜んで撮影するのですが、上述の理由の通り、毎月安定した品質の画像を撮影しようとすると少々コストがかかってしまいます。
そこで、CGでレンダリングする方法を提案しました。
モデリング
まずはサンプルをいただいて、寸法を測ってBlenderでモデリング。ラベルの入稿データもいただいてテクスチャとして貼り付けます。

まずは白い背景(エミッションあり)と左から一灯だけ入れてレンダリングしてみます。

結果はこちら。

マテリアル調整
悪くないのですが、表面がツルツルしすぎています。実際の瓶は細かく波打ったようになっているのでバンプを追加していきます。

再度レンダリング。ライトの写り込みの境界線が波打ったようになり、実物の質感と近くなりました。

ライティング
リアルで撮影する場合と同じセットアップで照明を設置していきます。左右のライト、背景のライト、黒締めのためのフラッグ、そして瓶の後ろには瓶の形に切り抜いたアルミ板を置いて液体が見えるようにします。


レンダリング結果はこちら。

最後にHDRIを薄く入れて、窓から入ってくる光が写り込むようにしてみました。商品画像としてはないほうがいいのですが、あえて入れることで工業的になりすぎず、小さなブリュワリーが手作りしている感じが出せたらと。リアルさも少しアップするように思います。

バリエーション展開
新作が出たらラベル画像を差し替えるだけで、全く同じクオリティの画像を出力できます。

モデルさえ作ってしまえば、キャンペーン用の画像など、異なるデザインにも展開できます。モデル制作などの初期コストこそ写真より高くなってしまうものの、2回、3回と撮影するのであれば写真より低コストで画像を作れるのではないでしょうか‥!
